林昌寺は五百年の昔より春日井のこの地にあり、歴史の変遷をのりこえ法燈を伝えてまいりました。
現在の私達は敗戦復興の記憶も薄れ、世界有数の豊かさを享受しています。
しかしながら一方で、豊かさだけでは人としての心の充足を得ることはできない、そのことがはっきり分かってきたのが、現在の私達ではないでしょうか。やはり人は家族、友人はもちろんのこと、出会いをはたした他者とのつながり、絆を築いていったその先に必要なものを見つけます。
人が人生の中で出会うことができる他者の数は限られています。
その限られた出会いの中で一期一会の言葉をかみしめ、御仏の眼差しのもと、他者と向き合っていきたいと私は思います。